積立NISAについて調べていると、時々こんな言葉を見かけます。

「積立NISAは貧乏人の投資」
「やっても金持ちにはなれない」

これから投資を始めようとしている人にとっては、少し気になる言葉ですよね。

せっかく始めようと思っていたのに、
「意味がないのでは?」と不安になる人もいるかもしれません。

ですが、結論から言えば、
積立NISAそのものが悪い制度というわけではありません。

むしろ長期投資という観点では、かなり合理的な仕組みです。

ではなぜ、積立NISAは「貧乏人の投資」と言われることがあるのでしょうか。

今回はその理由を整理しながら、
本当に貧乏になってしまう人の特徴についても考えてみたいと思います。

積立NISAは「貧乏人の投資」と言われることがある

ネットやSNSを見ていると、

  • 積立NISAでは金持ちになれない
  • やっても意味がない
  • お金持ちはやらない

といった意見を見かけることがあります。

こうした言葉だけを見ると、
「積立NISAはやらない方がいいのでは?」
と思ってしまうかもしれません。

しかし、こうしたイメージが広がった背景には、いくつか理由があります。

なぜ積立NISAは「貧乏人の投資」と言われるのか

理由① 一気に資産が増える投資ではない

積立NISAの特徴は、
コツコツ積み立てる長期投資です。

そのため、短期間で資産が何倍にもなるような投資ではありません。

例えば、

  • 個別株のテンバガー
  • 仮想通貨の急騰
  • 信用取引による短期トレード

こういった投資と比べると、どうしても地味に見えてしまいます。

「一発でお金持ちになりたい」と考えている人からすると、
物足りない投資に感じるのかもしれません。

理由② SNSでは短期の爆益が目立つ

もう一つの理由は、
SNSでは成功例ばかりが目立つことです。

SNSでは

「1年で資産3倍」
「仮想通貨で数百万円の利益」

といった話が拡散されやすくなります。

その結果、地道に積み立てる投資は

「夢がない」
「効率が悪い」

と感じられてしまうのです。

しかし実際には、
短期投資で大きく成功している人は一部であり、
多くの人は安定した運用を続ける方が現実的です。

理由③ 積立額が少ない人が多い

積立NISAは、毎月少額から始められる制度です。

月1万円
月2万円

といった積立をしている人も多いでしょう。

もちろんこれは悪いことではありません。
むしろ投資を始める入り口としては、とても良い方法です。

ただし、積立額が小さいと
資産の増え方もゆっくりになります。

そのため、

「積立NISAではお金持ちになれない」

という印象が生まれてしまうのです。

積立NISAで本当に貧乏になる人の特徴

ここまで見てきたように、
積立NISAが悪い制度というわけではありません。

問題は、制度ではなく使い方です。

ここでは、資産形成がうまくいかない人の特徴を考えてみます。

積立投資だけで人生逆転できると思っている

積立投資は、あくまで

資産形成の土台

です。

それだけで人生が劇的に変わるような魔法の仕組みではありません。

積立NISAは
「コツコツ資産を育てるための制度」です。

逆転ホームランを狙う投資ではない、
という点を理解しておく必要があります。

入金力(収入)を増やそうとしない

資産形成で大切なのは、
実は入金力です。

どんなに優れた投資制度でも、
元になるお金が少なければ増え方も限られます。

  • 収入を増やす
  • 支出を見直す
  • 投資に回すお金を増やす

こうした視点も大切になります。

暴落でやめてしまう

長期投資では、
市場の下落は避けられません。

むしろ、長く投資を続けていれば
何度か大きな下落を経験することになります。

そのたびに不安になって
投資をやめてしまうと、
長期投資のメリットは得られません。

実際、私自身もこれまでにいくつかの暴落を経験してきました。

例えば、2020年のコロナショックでは、
世界の株式市場が急落し、
S&P500はおよそ−34%という大きな下落を記録しました。

また、2025年から2026年にかけてのトランプ関税ショックでも、
貿易摩擦への懸念から株式市場が大きく揺れ、
世界株式は短期間で大きく下落する場面がありました。

SNSやニュースでは
「インフレ再燃で積立は危ない」といった極端な意見も飛び交い、
市場全体に不安な空気が広がっていたのを覚えています。

当時は不安になる場面もありましたが、
それでも積立投資をやめることなく続けてきました。

そして時間が経つにつれ、
市場は回復し、資産も少しずつ戻っていきました。

こうした経験を通して実感しているのは、
相場が不安定なときほど「続けること」の大切さが試されるということです。

積立投資の最大の武器は
時間と継続です。

積立NISAの本当の役割とは

積立NISAは、

お金に困らない人生を作る制度

だと考えた方がしっくりきます。

  • 老後資金の準備
  • 長期の資産形成
  • 複利を活かした資産運用

こうした目的には、
積立NISAはとても相性の良い制度です。

派手さはありませんが、
長い時間を味方につけることで、
着実に資産を育てていくことができます。

まとめ:問題は制度ではなく使い方

  • 短期間で大きく増える投資ではない
  • SNSでは爆益の話が目立つ
  • 積立額が小さい人が多い

しかし本質的には、
積立NISAは長期の資産形成に向いた制度です。

  • 入金力を高めること
  • 長期で続けること
  • 投資の役割を正しく理解すること

制度そのものよりも、
どう使うかが結果を左右します。

積立投資をうまく活用して、
無理のない資産形成を続けていきたいですね。

次回予告

積立NISAは長期の資産形成に向いた制度ですが、
もう一つよくある疑問があります。

「積立NISAだけで本当に大丈夫なのか?」

次回の記事では、

  • 積立NISAだけで資産形成は足りるのか
  • 積立投資のメリットと限界
  • その先に考えたい投資

このあたりを整理してみたいと思います。

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