悪質な広告・怪しい副業は“どこ”に潜んでいる?

副業を探し始めると、普通に生活しているだけでは見えなかった“怪しい入り口”が一気に増えます。
僕が実際に遭遇した場所をまとめると、だいたい次のようなところに集中していました。

SNS(X・Instagram・TikTok)

スクロールするだけで、突然「誰でも月30万」といった広告が流れてきます。
顔を出していないインフルエンサー型も多く、情報源が不明なまま話が進むのが特徴です。

検索広告(Google広告)

「副業」「在宅ワーク」で検索すると、“広告”として上位に表示されるページの中に、
高額コンサルへの誘導が紛れ込んでいることがあります。

YouTubeのスキップ不可広告

副業系広告の“メイン戦場”。
「無料で始められる」「5分で完了」といったテンションの高いコピーが多いです。

YouTube動画の概要欄リンク

動画自体は一見まともでも、概要欄に“外部の教材・講座リンク”が置いてあるパターンが危険。
そこから販売ページへ飛ぶと、一気に高額の世界が始まります。

LINE・メールの勧誘メッセージ

「あなたにだけ特別に」といった文面で、気づけば個別指導コースへ誘導されることも。
連絡手段をLINEに限定するパターンは、ほぼ要注意です。

求人サイトの在宅ワーク募集

「未経験OK」「簡単作業で高収入」と書かれていても、
実際は“説明会→講座購入”という流れのケースがありました。

Kindle書籍のURL・QRコード

“副業ノウハウ本”が入口になっている場合もあります。
本の最後に貼られたURLから飛ぶと、動画講座や高額コミュニティに誘導される仕組みです。

クラウドソーシングサイトの案件

一見ふつうの案件に見えても、応募後に Zoom面談へ誘導される パターンがあります。

面談に進むと、仕事内容の話ではなく、突然 教材やコンサルの勧誘 が始まるタイプです。

怪しい副業に共通する“13の特徴”

いろんな副業を見てきた中で、「これは危ない」という案件にはだいたい同じ特徴があります。
全部そろっている必要はなく、2〜3個でも当てはまったら距離を置いたほうがいいと感じています。

① 無料で稼げる・初月30万円など数字が甘すぎる

現実的ではない収入を“最初の一歩”のように見せてきます。
甘い数字は、ほぼ例外なく“集客用のエサ”です。

② 顔出ししないインフルエンサーが勧めている

声だけ、スライドだけ、アニメアイコンだけ。
誰が運営しているのか分からないものは、責任の所在が曖昧です。

③ 実績の証拠が具体的でない(画像1枚だけなど)

「ほら、稼げてますよ」という風にスクショだけを提示するタイプ。
数字は加工できるので、証拠にはなりません。

④ 途中から高額講座に誘導される

最初は無料、途中から数万円〜数十万円へ。
この“途中で一気に価格が跳ね上がる”流れは典型的です。

⑤ LINE登録が必須

LINEに誘導されると、1対1の閉じた空間になり、
強い言葉で勧誘されても周りに相談しづらくなります。

⑥ 「あなたにだけ特別に」系の文言

「限定5名」「今日だけ」など、
“自分だけが選ばれた”と思わせるのは古典的な手口です。

⑦ 苦労話 → 成功ストーリーのテンプレで共感を誘う

「極貧だった」「いじめられていた」「ブラック企業でメンタル崩壊」など、
読者の感情を揺さぶり、そのあとに“今は自由と富を手に入れました”という流れに続きます。
共感からの“夢見せ”が目的です。

⑧ 報酬画面のスクショを見せる(加工でどうにでもなる)

銀行残高・管理画面・成約通知など、
派手な数字のスクショはほぼ宣伝用。信頼性はありません。

⑨ ランディングページにタイムカウンターがある

「あと 01:59:13」などのカウントダウンは、
購入を焦らせるための仕掛けで、ほとんどがリセット式です。

⑩ 「期間限定公開」「今だけ無料」などの焦らせワード

“急がせることで冷静な判断を奪う”のが狙い。
限定と書かれていても、実際はずっと公開されています。

⑪ 定価60万円→20万円など“大幅割引”商法

本当に価値がある教材なら、最初からそんな極端な値引きはしません。
最初の“高額価格”がフェイクの可能性もあります。

⑫ 過去の高額自己投資を誇る

「僕は過去に100万円以上を教材に使ってきました」
という言葉は、“あなたもそれくらい払うのが普通”と思わせるための布石です。

⑬ 講座や教材の紹介ページに“金額が書かれていない”

料金が載っていないページは、ほぼ例外なく危険度が高いです。
金額を伏せたままZoomやLINEに誘導し、そこで“その場の空気”を使って高額商品を売る手法がよく使われます。
最初から料金を明示できない時点で、健全なサービスとは言えません。

僕がよく遭遇した“怪しい案件”のリアル例

僕自身、副業を探していたころにいくつもの“怪しい案件”に当たりました。
どれも最初は普通の仕事に見えるのですが、話を聞いてみるとまったく違う方向へ進んでいきます。

① データ入力 → 高額コンサル誘導

「簡単なデータ入力です」「1件数百円の作業です」という募集から応募すると、
なぜか“作業の前に説明会があります”と言われ、Zoomへ誘導されました。
そこで出てきたのは、データ入力の説明ではなく、
「稼ぎたいならこちらの◯万円の講座を受けたほうがいい」という高額コンサルの勧誘でした。

② LINE追加の無限ループ → 個別指導コース商法

SNS経由で「無料でできる副業」という情報を見て、
LINE登録すると“担当を名乗る人物”が登場。
数日間にわたってメッセージが続き、
最終的には“有料の個別指導コース”への加入がゴールでした。
仕事の話はほぼ出てきません。

③ Webライティングを装った教材販売

「初心者OK!Webライター募集!」
そう書かれた案件に応募したところ、
実際には“まずこの教材を買えば仕事が取れるようになります”という誘導だけでした。
教材を買っても、仕事を斡旋してもらえるわけではありません。

④ Webライターのアルバイト面接 → アフィリエイト塾へ誘導

これが特に印象に残ったケースです。
Webライター募集の求人に応募して面接を受けたところ、
「実はWebライターよりもブログアフィリエイトのほうが稼げます」と方向転換。
そこから1年間で60万円のコンサルを勧められました。

僕が使っている“本当に安全な判断基準”

怪しい副業や広告を避けるために、僕はいつもいくつかの基準をもとに判断しています。
どれも派手なものではありませんが、この基準を持つようになってから、無駄なお金や時間を使うことがなくなりました。

① お金がかかる時点で一度冷静になる

“最初は無料”と言われても、途中で料金が発生するケースは多いです。
少しでもお金の話が出てきたら、一度立ち止まるようにしています。

② 実績より「仕組み」を見る

「稼げる人がいる」ではなく、
“なぜ稼げるのか”“どの部分が価値になるのか”
その仕組みを見て判断するようにしています。
仕組みが曖昧なものは信頼できません。

③ 一晩おいてから判断する(勢いで決めない)

その場の空気で判断すると、どうしても冷静さが失われます。
どんなに良さそうに見えても、一晩寝かせてから決めるようにしています。

④ 身元が不明な相手とは絶対に契約しない

相手の情報が曖昧な時点で、責任の所在が不明になります。
本名・会社名・所在地など、最低限の情報が確認できない相手とは関わりません。

⑤ 「無名の個人が在宅で大金を稼げるわけがない」という現実認識を持つ

これは一番大きな軸です。
派手な広告を見ていると、すぐに大金を稼げるような錯覚に落ちそうになりますが、
現実的な視点で考えると、そんな世界は存在しません。
この認識を持つだけで、怪しい話をかなり避けられるようになりました。

⑥ 金額が明示されていない講座や教材は購入しない

料金が書かれていない時点で、そのサービスは健全ではありません。
金額を伏せたままZoomやLINEへ誘導し、“その場の空気”の中で高額商品を売る手法が多いからです。
最初から料金を見せられない商品は、最終的にこちらが損をする可能性が高いと判断しています。

まとめ

副業を始めると、想像以上にいろいろな“誘い”が目に入るようになります。
そのなかには普通の仕事もありますが、僕自身が巻き込まれてきたような怪しい案件も少なくありません。

今回は、特に気をつけたい特徴と、僕が使っている判断基準をまとめました。
どれか一つでも引っかかったら、一度距離を置いてみるだけでも、無駄な時間や出費を防げると思います。

次回予告

次回は、氷河期世代が“情報に振り回されない”ための4つのルールを解説します。
情報発信者の成功談の受け取り方、逆情報の確認、焦りへの対処、相談の重要性をわかりやすくまとめます。

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